smartはスマートか?その2

1.smartはAZ−1より暑い?
 smartを横から見ると、車の先端からドアの蝶番がついている部分までの距離が異常に短いことが分かる。このままでは正面からぶつかったときつぶれる部分(クラッシャブルゾーン)が短いため、安全性に問題が出てくる。この問題を解決するためにsmartがとった手段は、インパネの大型化であった。スマートのインパネをみると、奥行きが非常に深いことが分かる。この部分がクラッシャブルゾーンの一部となっているわけだ。



 ところがインパネを大きくすると夏に暑くなるという問題が発生する。AZ−1で経験があると思うが、クーラーをガンガンに効かせて冷風を浴びているのに、ちっとも涼しく感じないということがある。この原因はインパネからの輻射熱なのだ。smartはAZ−1よりもさらに奥行きの深いインパネをつかっているため輻射熱がひどく、夏場はかなり暑くなると考えられる。


2.smartはAZ−1よりうるさい?
 smartのエンジンルームを見せてもらった。これがすごい。何がすごいかって、ペラペラの防音材の下にエンジンがあるのだ。AZ−1の場合は、一応鉄板でエンジンルームとキャビンが分けられているのだが、smartはそうなっていない。エンジンをふかすとかなりうるさいと考えられる。



3.smartはAZ−1より荷物が積めない?
 smartのラゲッジスペースは、たったこれだけである。段ボール箱を積むのも難しいくらいだ。smartにはスペアタイヤはついていない(応急のパンク修理材がついているだけ)。




4.smartは追突に弱い?
 オフセット衝突など、何かとフロント部分の衝突の安全性にばかりに注目が集まる。smartでもその安全性を謳っている。しかしsmartは追突されたことまでは考えていないようだ。前述の通りsmartにはラゲッジスペースが少なく、追突された際のクラッシャブルゾーンがない。