ジムカーナ(ヒート1)

 PG6S勢の初陣を飾ったのは、地元・岡山出身の山口選手。今大会のタイトルにもなっている「FCR」ブレーキパッドを始めとするHW製パーツを随所に装着。HKS製スーパーSQV独特の甲高いブローオフサウンドを響かせながら疾走していきました。タイムは1`00`34と、この時点では平均的タイム。

 そして2番手は、同じく岡山出身で実家がすぐ近くにあるという現役大学生・トゥクトゥプこと金関選手。今年から九州のKカーフォーラムにも参戦しており、また地元デビューということもあって気合充分。しかし残念ながら一回脱輪してしまい、充分な結果が残せなかったようです。

 お次3番手は、「青いイナズマ・ガルちゃん」の車名で登場の大石美雪選手(TWR)。この春から本格的にジムカーナを始めて、今やすっかり「走り系」な彼女。しかし、こんな大舞台での走行は初めてとあってかなりのプレッシャーがあったらしく、観てる方もドキドキの連続。最初の連続ジグザグコーナーを抜け、立ち上がりで失速・・・シフトミス?そして、この日最大のハプニング発生!ゴール直前の最後の3角形コーナー(通称おむすび)の進入で、得意技のシフトロックターンが不発に終わってしまい、オーバースピードでコースアウト!砂煙を上げてクルマ1台分外に膨らんでしまったのです。観客からは一斉に歓声が湧きましたが、当の本人、流石にこれはショックが大きかったことでしょう。しかし、すぐ傍に走行中のクルマがいなかったのは幸いでした。





 その後、2台のプライベーターPG6Sがコースイン。No.44 江草選手は59`12 (脱輪)、No.50 土池選手は1`03`16 (脱輪)と、こちらも現時点では平均的なタイムでした。

 ここまでPG6S勢、今ひとつ上位に食い込めずヤキモキさせていましたが、期待大の関西勢がいよいよ登場!まずは、シルバー+ブルーのグラデーションカラーのM2ですっかりお馴染みの前田選手から。評判どおりの抜群の速さを見せてくれました。そしてタイムは・・・57`68。残念ながら1回脱輪してしまったようですが、それでもしっかり上位に入ってくるあたりは流石です。脱輪さえなければ暫定トップだったので、2本目はかなり期待出来ます。





 お次は、でっかいGTウイングで一躍注目の的となったTechno号!操るは、肥田選手。人目を奪うその格好はまるで「曲芸飛行」をするアクロバットマシンのようです。(笑) ダウンフォースよりもリアのヨー慣性モーメントの方が勝ってしまうのか、振り返しの強いS字コーナーではやや不安定な場面が見られましたが、終わってみればタイムは52`56。なんとここで暫定トップに!「MS隊関西の実力ここにあり」といった感じです。





 関西勢に割って入る形で次に登場したのが、TWRの赤い彗星(?)ポルコロッソこと大塚選手。かなり以前から経験があったとはいえ、本格的にジムカーナを始めたのは美雪選手同様、今年の春から。いよいよ大舞台で実力が試される時がきました。「とにかくミスコースは避けたい」という一心で淡々と各コーナーをクリア。タイムは57`08と上位から少し離れるも、まずまずのタイムが出ました。





 そして再び関西勢。MS隊関西の必殺仕事人・PG6SFこと大草選手がコースイン。スタートから勢い余りそうな程のスピードで続々コーナーをクリア。固唾を飲んで見守るうち、あっという間に最終おむすびコーナーに突入・・・。が!!なんとコーナー出口の立ち上がりで、スピンモード発生!すかさずカウンターを当て、綺麗に360度ターンしそのままゴール。事なきを得ました。変更しているタービン<HT-06>の性質上、常にアクセルオンでの走りを強いられるマシンに手を焼いてしまったようです。それでも54`90という上位陣を脅かす驚異的なタイムを叩き出しました。これまた2本目は相当期待できそうです。





 続いては、青いAZ-1を駆るKensa-kuこと山田選手登場。これまで出走してきた関西組の中では比較的「ノーマル」な外装。ところがドッコイ!見かけとは裏腹に豪快な走りで53`62という好タイムを出し、暫定2番手をゲットしました!

 さらに続くは、関西勢のラスト・純白のAZ-1を駆る遠藤選手。危なげない堅実な走りが光っていました。タイムは54`06と、これまた好タイム。暫定3番手をゲットし、なんとこの時点で上位6位中、3台がPG6S&関西勢で独占!「さすが関西はレベルが違うゼ」と唸らされました。


 そしてPG6S勢のラストを飾ったのは、地元岡山の須賀選手。このお方こそ、FCRカップ第1戦で栄えある優勝を手に入れた注目選手です。一体どんな走りを見せてくれるのか期待しました・・・が、一回脱輪してしまい、これが響いて下位に低迷してしまいました。これは、思わぬ苦戦です。




 ちなみに、ターボクラスの最後で登場した、ダークグリーンのカプチーノを駆る原田選手(関西かるがも団)が、なんと最後の最後にトップタイムの51`48を出してきました。うむむ・・・やはり関西恐るべし。果たして2本目は、このタイムを破る選手が現われるのか・・・?お楽しみはまだまだこれからです。


 

<PG6S勢 ジムカーナ(ヒート1)リザルト>

  ドライバー

車 名

タイム

クラストップ10

順位(暫定)

山口 一行

 

 1`00`34   

金関 祐之

トゥクトゥプ号

 1`04`61 D1

大石 美雪

ガルちゃん

 1`30`52 D4

江草 昌哉

 

 59`12 D1

土池 一郎

 

 1`03`16 D1

前田 忍

MS無印不良品遠征AZ−1

 57`68 D1

肥田 真一

MS隊関西Techno・AZ−1

52`56  

大塚 信男

ストライカータイプR

57`08  

大草 雅憲

MS隊関西PG6SF号AZ−1

54`90  

山田 憲作

MS関西かるがも小町AZ−1

53`62  

遠藤 泰司

けっこうおつかれAZ−1

54`06  

須賀 翼

 

 1`04`08 D1

(参考)

  原田 高志   (カプチーノ)

ホーネットMS隊関西かるカプチ

51`48 

*Dは脱輪の意味、数字は脱輪数