アルコールとは何か
アルコールとはOH基を持つ炭化水素のことで、一般的にはエタノールを指す。その特徴だが、
1.炭素数が3以下のアルコールは水に易溶である。
2.炭素数が3以下のアルコールの沸点は、おおむね80℃程度である。
3.炭素数の少ないアルコールが発火した際、炎は見えない。
が挙げられる。
これらの特徴がどういう意味を持つかというと、
1.例えば水50ccにアルコール50ccを混ぜた場合、全体の体積は100cc未満となる。また空気中の水分を吸いやすいため、アルコールと鉄が触れていると錆びる可能性がある。
2.80℃程度の沸点を持つ物質は、常温常圧で息を吹きかけるとすぐに蒸発する。ガソリンと同じようにインジェクターやキャブで燃料を気化させるには、この程度の沸点の組成を持つ液体が限界である。
3.炎が見えないと言うことは、もし横転発火事故が起こっても、車が燃えているように見えないので滅茶苦茶危険である。
ということなのだ。
例として、水50mlとアルコール50mlを混ぜた場合の実験結果を示す。水50mlづつを混ぜた場合は当然100mlとなるのだが、水とアルコールの場合は97mlとなり、100mlにならない。アルコールが水の中に溶け込んだためである。
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水+水 |
アルコール+水 |
従って、ガイアックスが以上のような特徴を満たしていれば、確かにアルコール燃料であるといえるのだ。では次項より、ガイアックスに対し行った実験結果を紹介したい。