AZ−1のホースでも、カシメの変更品があった

 実は2000年製造のブレーキホースから、前頁のラパンのようなタイプにカシメが変更されていた。ということは金属のスリーブが入っていて、ブレーキホースの途中が細くなるという問題は解決されているのだろうか。




 どうなっているのか切断してみた。



 金属のスリーブが入っていることが確認できた。これでブレーキホースが細くなることはなくなったのだが・・・



 正面から見るとスリーブに何か付着している。色からすると、サビのようにも見える。



 スリーブが入って、AZ−1ブレーキホースの致命的欠点が改善されたかと思ったが、そういう訳にもなりそうにない。AZ−1のブレーキホースでカシメの変わったもの数本に対し息を吹き込んでみたところ、明らかに背圧の高い物が半数あった。切断はしていないが、恐らく付着物があるのではないかと思われる。  一方、前頁で見たラパンのブレーキホースには付着物はなかった。ラパンと同じタイプのカシメの入った他の車種のブレーキホースを見てみたが、やはり付着はなかった。従って、ブレーキホース内に何らかの物体が付着するのは、AZ−1特有の現象である可能性がある。仮にそうだとすると、付着物(錆??)の発生源はどう見てもキャリパ内部なのだが、AZ−1のキャリパ内部で発生した錆が、どうやってブレーキホースまで逆流し付着するかまではわからずじまいだ。