驚愕のシリンダーヘッド燃焼室側

 シリンダーヘッドの燃焼室側を見ていく。



 バルブに付着するスラッジは、先ほどのピストンヘッドの状況から推察した通りの状態だった。



 だから、それはいい。問題はプラグである。こんなプラグ、初めて見た。エンジンオイルに含まれる無機物成分(極圧添加剤など)が堆積していたのだ。



 こんなことになった原因は、そもそもの当時のコンプリートエンジンの仕様にある。どんなユーザーがどんな使い方をしてもこうなる。避ける方法を強いて言えば、走行距離を短めにすることぐらいだ。
 次頁では、プラグをはずして状態を観察する。