なんじゃこりゃのピストンヘッド

 過去、スラッジが付着したピストンヘッドを見てきたが、ここまでひどいのは初めてだ。またスラッジが付着した原因については次回以降に説明するが、ここまでお粗末な原因も初めてだ。
 というわけで、何も語らずピストンを見ていただこう。



 スラッジの件はさておき、ピストンに関する最大の山場はその直径。+0.1mmのオーバーサイズピストンが使われているかどうかだ。本来はピストンを完全にばらしてサンエスK1で綺麗に洗浄するのだが、取り急ぎパーツクリーナーとスクレーパーでスラッジを落とした。



 すると、ノーマルサイズだった。この当時の仕様では、+0.1mmのオーバーサイズピストンは組み込まれていなかったということだ。



 次頁では、「なんじゃこりゃ」を遙かに凌駕する、驚愕のシリンダーヘッドの燃焼室側をみていく。