総括

 これでエンジンの分解・清掃・組立企画も一段落である。いつもとは勝手が違い、エンジンスタンドもなければクレーンもないという状態での作業がこれだけ大変とは思わなかった(特に重さ)。が、軽のエンジンと言うことでなんとかやってこれた。整備書とパーツカタログと常識的な工具(SSTを除く)があれば、何の部品か訳が分からなくならない限りは誰でもできる作業である。ただし、スロットルボディーについているスロットルセンサー(ビス止めされている黒いユニット)は絶対にはずさないこと。この部分さえいじらなければ、エンジンが動かなくなるということはない。まあ、エンジンを分解・組立できるようになる必要はないと思うが、趣味性の高い車のオーナーならば、エンジンヘッドより上までは自力ではがせるようになっておきたいものだ。
 今回分解したのは1万8千キロのエンジンであったが、コンロッドのメタルがやられていたという重大な問題も発見できた。このエンジンに問題があったから他のエンジンにも同様の問題がある、もしくは逆にこのエンジンに問題がないから他のエンジンにも問題がないと言い切れるものではないが、個人的にはタイミングベルト交換のためにエンジンを降ろした時には、コンロッドのメタルのチェックとラッシュアジャスタのエア抜きは行いたいと思う。