摩耗したコミュテータ−の修理
摩耗したコミュテータ−を修理するということは、コミュテータ−自体の交換か、摩耗した部分を何らかの方法で肉盛りすることになる。今回選択したのは後者。コミュテータ−は銅でできているため、「銅に肉盛りでき、かつ普通に入手可能な金属」として、ハンダを選定した。が、ハンダのような柔らかい金属をコミュテータ−に使用することで、摩耗は大丈夫なのか心配でもある。
ハンダごてではとても熱量が足らないため、コミュテータ−部分をバーナーであぶり、暖まったところにハンダをのせて肉盛りするという手段をとった。その結果が下の写真。ハンダましまし。
この状態から成型していく。ローターをドリルに取り付け回転させる。
回転した状態でやすりをあてて削っていく。
まだまだ全然ダメ。肉厚が厚すぎるので、さらに削っていく。コミュテータ−間には溝があるが、この段階では溝が開いていなくてもよい。
さらに削って、摩耗していないコミュテータ−部分とほぼ同じ高さになった。ところどころハンダがうまく盛れていないが、まあよしとする。
この段階でカッターを使って溝を掘る。これに一番時間がかかった。ハンダを盛った部分に傷が付いているが、これは溝を掘るときにカッターの刃が滑って当たった跡。溝を掘ったら、残ったハンダでコミュテータ−同士がショートしていないか確認すること。
最後の仕上げに、サンドペーパーで磨いてコミュテータ−表面を整える。
