タイミングベルトカバーをはずす、その2

 外したタイミングベルトをもう一度見てみる。



 細かい砂の付いている場所と、錆が付いている場所があった。



 プラスチック製のタイミングベルトカバーの反対側にある、金属製のプレートをはずした。



 このプレートの裏側、即ち外に面している側には砂が付いていた。一見、適当に取り付けてあるように見えても、砂の浸入を防ぐ効果はあるようだ。



 細かい部品の状態を見ていく。カムシャフトには錆が発生していない。いろいろと表面処理されているためだろう。



 ウォーターポンプをみてみる。これはスズキ純正のポンプ。プーリーが錆びまくっているがポンプ自体は回った。
 写真左側に赤の両矢印があるが、この間はカムカバーの外になる(←わかりにくい表現だ)。そのため砂が付いている。



 テンショナーのベアリング。錆だらけ。固着して動かなかった。



 タイミングベルトカバーは水の浸入こそ防げなかったが、大粒の砂の浸入を抑えられる効果があることが明らかとなった。水没ではなく通常の場合でもゴミ浸入防止の効果は高いと考えられる。
 旧車でよくタイミングベルトカバーを外して「毎日チューニングに励んでいます」感を出している車があるが、タイミングベルトへの小石の噛み込みリスクを考えると、あまり適切でないと考える。