水没したコンピュータの状態

 上蓋を外した。



 まず金属ケースのみに着目すると、上蓋と接触している面に錆が発生している。



 上蓋をみてみると、写真上側、即ち車では下側になっている方がよく錆びている。今まで見てきた内装鉄製部品でここまで錆が発生していたものは見つかっていないため、長時間水と接触していた可能性が考えられる。というのも、コンピューターには蓋があり、その蓋で水がせき止められていた可能性があるためだ。



 一方、基盤自体はどうなっているのだろうか。実は、先ほど錆が発生していた金属ケース付近の基盤の様子がおかしいのだ。



 また、プリント配線が変色している部分がある。



 上記写真の裏側部分も、一部変色していた。



 それ以外の部分には、特に問題は見られなかった。



 基盤の裏側。上述の一部を除き問題無い。




 変色したプリント配線は、アースの部分だった。変色の原因は、グリーンレジストの剥がれ(微妙な浮き)、プリント配線自体の錆が考えられる。が、それにより断線していたとしても、ジャンパー線を後付けすることで解決する。となると、水没したコンピュータは動く?? が、ショートが怖くて試していない・・・


 どのような状態になったらコンピュータの錆が発生するのだろうか。次頁ではその実験の様子を紹介する。