走行23万キロ・放置3年のAZ−1のホースの劣化度合いを検証する、その3


 既に紹介している通り、シャシーが融雪剤でボロボロになったタイトルのようなAZ−1が入ってきた。本検証の最大の目的は、クーラントのホースの劣化度合いを、これまた既に紹介した7.8万キロ走行10年放置のAZ−1と比較することである。執筆時点で25年が経過しているホース。さらに走行距離が倍以上離れていることから、ホースの劣化は経時変化が支配的なのか、はたまた走行距離が支配的なのかを初めて明かすことができる。AZ−1が製造されて四半世紀が経過したからこそ可能な検証なのだ。
 今回、ついに奇跡の一品を見る。F6Aエンジンには内径8mmのクーラントホースが使われているが、23万キロ無交換のホースが解析できるのだ。このホースは、網入りでないために裂けやすい。23万キロのホースを見ることで、どのようなメカニズムで裂けるかが解明できる可能性があり、その結果はオイルクーラーのところのよく裂けるホースのトラブルを未然に防ぐものとして使える可能性がある。


網無しのホースとはどのホースのことなのか
オイルクーラーのホース
インマニ下のホース
インマニ周辺、エキマニ付近に使われているホース
インマニとシリンダーブロックの間にあるホース