走行23万キロ・放置3年のAZ−1のホースの劣化度合いを検証する、その1


 既に紹介している通り、シャシーが融雪剤でボロボロになったタイトルのようなAZ−1が入ってきた。これはこれで錆の原因を解析していくのだが、この車を使っての最大の目的は、クーラントのホースの劣化度合いを、既に紹介した7.8万キロ走行10年放置のAZ−1と比較することである。執筆時点で約30年が経過しているホース。さらに走行距離が倍以上離れていることから、ホースの劣化は経時変化が支配的なのか、はたまた走行距離が支配的なのかを初めて明かすことができる。AZ−1が製造されて四半世紀が経過したからこそ可能な検証なのだ。

 ゴムホースは、固くなったり、ヒビが入ったり、ホースが太くなったりすると、裂ける前兆=劣化していると判断される。今回は、23万キロ走行・放置3年のAZ−1のホースの太さなどを、7.8万キロ走行・放置10年のAZ−1のホース、並びに新品と比較することで劣化度合いを判断していく。
 なお劣化していないと判断されたからといって、ホースが25年間無交換でも大丈夫という意味ではない。また交換の目安とされても困る。あくまでも定期的な点検の際に、正常値はどの程度かの目安を示しているに過ぎない。ホースは定期的に交換しよう。


P100-61-216の場合
P100-61-215Aの場合
AZ28-15-261Aの場合
AZ28-15-184Aの場合