スズキ品質のホースの対策

 対策検討の前に、改めてどれがスズキ品質のホースか確認しておく。黄色矢印がスズキ品質である。黒矢印がマツダ品質。内径8mm以外のホースの場合、どれも肉厚は約4.7mmだ。まあそれにしても、スズキ品質のホースの多いこと。これだけリスクがあると言っていい。図には示していないが、ヒーターホースは全てマツダ品質のホースである。

内径8mmのホース 一部を除き、内径24mmのホース




内径6mmの燃料ホース


 内径8mmのホースについては、3つの選択肢がある。1つは、スズキ品質の網入りホースを使い続けること。膨らむとは言え、このホースはそれなりの耐久性が確認されているからだ。



 もう1つは、汎用の内径8mmの網入りホースを使う方法。スズキ品質よりマシだろうという考えだが、実績がない。
 最後は内径8mmの初代ロードスターのホースを使う事。AZ−1と同様、2019年時点で30年の実績のあるホースである。またこのホースは、適切にカットすることでオイルクーラーのホースに使える



 ここのホースは内径が24mmとなっている。



 図の左側にあるホース「15-189B」部品番号がAZ28-15-189はマツダ品質であり、内径が24mmなので、直線部分をカットして使う。





 内径6mmの燃料ホースは、汎用品に変更しよう。確認するまでもなくよほどマシなので。なお、マツダには内径6mmの燃料ホースはラインナップされていないようだ。



 クーラントのホースを中心とした話は一旦ここでおしまい。続きは23万キロ走行のAZ−1から取ってきたホースを解析する。
 なおマツダ品質であってもホースが30年間近く無交換でも大丈夫という意味ではない。また交換時期の目安とされても困る。あくまでも定期的な点検の際に、正常値はどの程度かの目安を示しているに過ぎない。ホースは定期的に交換しよう。