NAロードスターレストア車と復刻部品、その2

 ここからは、復刻部品の実物をみていく。



 純正のオプションホイール(スペシャルパッケージでセット販売されていたホイール)。う〜ん、こんなもん、解体屋にいけばいくらでもあるのだが・・・むしろ、純正の鉄ホイール復刻の方がマニアックで良かった??



 運転席側のエアコンルーバーのデコレーションパネル。余談ながら、「3Dプリンタがあれば何でもできる」的な考え方があるが、表皮を貼るパーツは3Dプリンタで作成不能である。



 キャニスターが写っているが、復刻されたのは繋がっているホース。



 シフト関係のパーツだったかな。



 キャリパピストンのように、新品が出ないと困るパーツが復刻された一方、「解体屋でこつこつ集めれば済んだんじゃない?」というパーツも多い。また、ロードスターはオーナーが多いので、部品の発注を続けていれば、欠品を防ぐことができた部品も一定数あったのではないか。はたまた、オーナーが工夫すればなんとでもなる部品もあるのではないか(純正部品だからこそ価値があるという場合を除く)。AZ−1オーナーなら、否、本物の趣味の車のオーナーならそう考える。

 ロードスターと同じ主査、同じ2シータ−、ほぼ同じ時期に発売された車がAZ−1。こういう事例は世界的に見ても例がないと思う。だからこそロードスターとAZ−1のありよう(生き様)を比較することで得られるデータは、自動車の歴史を、そこから紐解かれる趣味の車のあるべき姿や実現手段を考察していく上で貴重なものとなると考えている。
 2019年は、ロードスターの30周年にあたる。三次でも30周年ミーティングの開催が10月13日に予定されている。30年分のロードスターとAZ−1の進化の度合いを比較してみたい。