SERAのガルウイング
AZ−1オーナーが最も注目する点といえば、やはりSERAのガルウイングだろう。さてその構造はどうなっているのだろうか。最も異なっている点は、一本のダンパーでドアを支えている点だ。
このダンパーはAZ−1のものより一回り太い。AZ−1よりも大きく重いドアをあけなければならないためかなり強力なものを使っていると推定されるが、AZ−1とは異なり、ダンパーの力でむりやり上げるのではなくドア内部にあるドアステーとの協調動作によって持ち上げるそうだ。
という感じで書いたのだが、「詳細はちょっと違うよ」ということでSGFのみよかわさんより指摘があった。というわけで、以下みよかわさんからのメールをそのまま転載するのであった。
見えているダンパー(ドアステー)だけがドアを持ち上げています。もう一本のダンパー(バランサステー)はドア内部に入っていて、見えているダンパーの先とシーソーのような部品(ドアステーリンクASSY)でつながっています。このバランサステーは気温が下がると伸びる構造でして、このステーが気温に合わせて伸び縮みすることによって、ドアステーの支点が変わります。支点が変わることによって、ドアステーの対する負荷がかわりますから、これによって寒くても暑くても同じドアの重さを実現しているわけです。ちなみにセラの場合は、ドアステーよりもバランサステーが気温に反応しなくなるためにドアが落ちてくる場合がほとんどです。ですので応急処置としてバランサステーの取り付け位置を変えて固定し、ドアを落ちてこなくする方法を取っている人もいます。
ちなみに左右のドアのダンパー類の交換には部品代で4万円かかるそうだ。
ダンパーの付け根にはボールジョイントらしきものは見あたらなかった。