交換前後のホースを比較する、その1(AZ28-15-183の場合)

 AZ28-15-183の旧品と新品を比較する。



 上が新品。交換品は変形しているというか、長さが長くなっているというか・・・



 ホースの太さを比較すると、ほとんど変化無かった。右側の写真が新品。



 ホースの中も綺麗。右側が新品。



 ホースの形状は変形しているとはいえ、劣化という点でみると特に問題は見あたらない。ただ、私の事例(13年で3.5万キロ走行)で問題無いから、全ての車で問題無いという意味ではない。無交換時期の長い車、走行距離の多い車は全てのホースを交換すべきである。
 念のために言うと、AZ−1は10万キロごとのエンジンオーバーホールが必須。10万キロの目安はタイミングベルトの交換時期だが、クランクシャフトにあるメタル類の要交換時期でもある。またエンジンを降ろすとなると、水回りのホースも全交換しておく。
 オーバーホールとは、「分解してみて使えそうな部品は再利用する」ということなのだが、「見た目使えそうな要交換部品を再利用する」では全く意味がない。「エンジンは降ろしました。目視点検の結果、ホースの劣化は認められなかったのでホースの交換はしていません。オイルパンをはぐるのが面倒なので、当然メタルも交換していません」では時間とカネの無駄でしかない。今回のkappaさんのホースが裂けた事例も、これと似た状況で発生した(劣化なきことを目視で判断され、直後に裂けた)。最低限の要交換部品は上述の通りだが、AZ−1に関するノウハウを普通のディーラーが持っているはずもないので、オーナー側から交換する部品を指定すること。


 ちなみに、ホースが繋がっている金属製のジョイントを見ると、こちらも錆の発生がほとんど無かった。