追加

 このまま車体に取り付けてもいいのですが、GTマシンをよく見ると独立した大型のウイングだけでなく車本体側もダックテール状になっている場合が多いのです。というわけでエンジンフード側も加工をします。
 初めにウイングをFRPで作る計画も考えていて、材料はそろえてあったので早速作ります。今回は芯になる部分はバルサ材を使いました。非常に加工が楽で重量も驚くほど軽いです。発泡ウレタンを使わず、ウイングの厚さに近いバルサの板を使えば、面をそろえる作業が大幅に短縮できます。ウイングやちょっとしたリップスポイラーを作るときはあらかじめ形の整った材料を使えば、だいぶ楽に作業が進みます。


 隙間があってもそれほど気にせずに木工用ボンドで材料を付けていきます。外形だけでもきれいに形をつくったらその上にガラス繊維を乗せ樹脂を塗りつけていきます。2−3層ほど張り付けをおこなったら、また面を出すために削って、ポリパテ、樹脂などを盛って、を何度か繰り返します。


 今回は元のベースで、しっかり面が出せていたのでサイドシルの製作と比べるとずっと早く出来ました。
 塗装前にこのままの状態でいろいろなOFF会に参加していたのですが、エンジンルームの熱気を抜くのにはエンジンフード上に穴を開けるのが一番効果があるらしいという情報を得たので早速、開ける事にしました。(情報提供もりのさん ありがとう)エンジンフードの裏側の補強を避けるように、表面に図面を引き、ジグソーで3mm程度内側をカットします。次に紙ヤスリ(#120程度)を直線の部分は歪まないまっすぐした材料に巻き付け、丸い部分はパイプに巻き付けるなどして、ごしごし削って穴の形を整えます。


 そしてウイングの取り付け穴を開けてから塗装します。その後、エンジンフードの裏側からアルミのパンチングまたは何かメッシュ状の物を付けて完成です。
 この穴のせいでバッテリーに雨などかかりそうなのでちょっとバッテリーに雨よけを作ってつけるといいでしょう。このエンジンフードにして何度か雨、集中豪雨に遭ってますが少しもおかしな症状は出ていないので雨対策はこれくらいでもいいと思います。


エンジンフードの中央部分はあまり強度がないようでウイングの取り付け部分の裏側にアルミの板、アングルを使って補強をしておきます。長い方の材料でエンジンフード裏側の補強の前側、後ろ側をつなぐように作るとまず大丈夫そうです。