リアパッドの交換11

 え〜、前回のフロントパッド交換より、早いものですでに1年以上経ってしまいました。結局その間パッド鳴きっぱなしでした。
 3月初めにCARAを12ヶ月点検に出したんですが、クルマ帰ってきた時「リアのパッド替えときました」だって。「え〜、違うパッドにしようと思ってたんですよー」って言ったら、「残り0.5mmでしたから」。…仕方ないか。

 さて、その「違うパッド」ですが、「違う」というくらいですから、ディーラーで替えてもらう純正品(または純正互換品)ではありません。かといってAZ-1(CARA)にサイズが合うだけというものでもありません。AZ-1(CARA)専用パッドです。
 何が専用かというと、「前後のブレーキバランス」です。AZ-1(CARA)はご存知のとおりエンジンが後ろにある関係でフロントが普通のクルマに比べて非常に軽いです。で、ノーマルのパッドが何故かフロントが早く減るのは前回の交換レポートで述べたとおりです。相対的にリアが重いはずなのに、特にリアのブレーキが効いてる感じもなかったですし。もともとAZ-1(CARA)は互換部品の寄せ集め的なところが散見されますから、一番大事なブレーキにもかかわらずそれすら例外でないかもしれないと思っています。
 そんなAZ-1(CARA)のブレーキに不満を持ち、専用パッドを作ってしまった方がみえます。CARAで精力的にサーキット走行をされている中田さんです。その中田さんが埼玉県入間市にある「アルファーレーシングサービス」に注文して某ブレーキパッドメーカーと共同開発されたそうです。コンセプトは「AZ-1(CARA)の前後ブレーキバランスを最適化し、サーキットでの使用をメインに、峠でもそこそこ効き、街乗りでも使える」という何とも欲張ったものです。
 中田さんはじめその他の方が使用された結果も良好だそうで、じゃあ私も、というわけで注文してしまいました。

 送られてきたパッドと共に手紙が。どれどれ。「パッド取り付け前に#60くらいのサンドペーパーでローターの両面を磨いて下さい」とのことです。ローターの表面に前のパッドが皮膜を作っているため、それをきれいに落とさないと、新しいパッドの効果が半減するようです。これは全てのパッドに言えることだそうです。ディーラーとかで交換しても、そこまではやってくれないだろうなー。

 それでは作業の手順をレポートしましょう。何度も言いますけどブレーキは最重要保安部品の一つです。万が一のこともあってはいけないので、例によって元メカニックの鈴木君のチカラを借りまくりの交換作業です。
これが送られてきたブレーキパッドです。
箱には何も書いてありません。かえって不気味です。
箱は性能には何の関係もないので、コスト縮減のためだそうです。納得。
#60の耐水ペーパーと、スポンジに研磨剤を巻き付けてある「ソフトサンダー」ってのを買ってきました。

 封を開けてみましょう。わくわく。
フロントパッドです。
真ん中にスリットが入っています。何のためでしょう?
放熱?バランス取り?わかりません。
鳴き防止の面取りも施してあります。
リアパッドです。
こっちはノーマル然としています。
やはり鳴き防止の面取りが施してあります。
色が黒いのは放熱効果を考えてのことだそうです。
機能第一なんですね。納得。

 まずはフロントから交換ですが、フロントは前回もやっているので今回はリアを中心にレポートしましょう。
フロントキャリパーは下側のボルトを外して、キャリパーをクルっと回せばOKでしたが、リアはサイドブレーキワイヤーがあるため、キャリパーを外してしまう必要があります。
ボルトを2本とも外して、キャリパーをグリグリっと外します。
ローターを磨いています。ゴシゴシ。
でも、どの程度磨けばいいのかよくわかってません。まぁ、やったということで…。
追記:ローター1枚あたり10分くらい。磨きキズができるまで、だそうです。