組み立て工場跡地見学、その1

 集合場所から歩いて組み立て工場跡地へ行った。詳細は別途紹介するが、この工場は2階建て。AZ−1の組み立ての概要を説明すると・・・
1.まず最初に2階でドンガラ部分を組み立てる。
2.その後、ドンガラをクレーンでつるし、1Fまでおろす。
3.ドンガラをトラックに乗せ、道一本挟んだところにある別の会社に運び、
  電着塗装をする。この会社は、下記写真でいうと、左下の部分にある。
4.電着後のドンガラを、トラックで再度クラタの工場の1階に運び入れる。
5.1階で内外装の取り付けを行い完成させる(自走可能な状態にする)。
6.自走で今回の集合場所の左側にある青い建物の中へ移動する。
7.そこででシャワーテストを行い、今回の集合場所で簡単な走行テストを行う。




 参加者全員が一度に回ることができないので、5班(1班あたり20名程度)に分かれて順番にみてまわった。
 見学は2階よりはじまった。AZ−1組み立て工場跡地だが、AZ−1を組み立てた機械類は全くない。現在は別の機械が置かれている。が、AZ−1組み立てラインの痕跡は残っている。それを見ていく。

 矢印で示す床にある2本の線。これはAZ−1のドンガラが流れていたラインの跡。



 完成したドンガラは、このクレーンでつるされる。



 つるされたドンガラは、この穴まで運ばれて・・・



 下まで降ろされる。ここにはトラックが待機していて、トラックの荷台に直接ドンガラが置かれたとのこと。この穴は、25周年会場の方角にある。



 2階の工場には、なにげに集合写真があった。この写真、日付をみると1993年10月7日となっている。



 この日付にいったい何の意味があるのか、見学当日はわからなかったが、あとから調べてみると、撮影されているドンガラはAZ−1もしくはCARAの最後のドンガラである可能性のあることがわかった。そう考えると、記念撮影をした意味が理解できる。
 一番最後に作られたAZ−1はPG6SA103957で、組み立完了日が1993年10月22日となっている。10月7日に組み立てが完了したAZ−1はない。また10月7日以降に完成したAZ−1は、たったの20台となっている。
 ドンガラ完成から車両の完成までは当然タイムラグがあることから、写真のドンガラはその20台のうちの1台という可能性が極めて高い。わざわざ記念撮影をするのだから、最後の1台(PG6SA103957)のドンガラの可能性があるわけだ。


 次頁では、1階の工場の様子を紹介する。