かぶったプラグ、その1

 インジェクターとなったAZ−1では、プラグがかぶるということはまず考えられない。あるとすれば、点火系に異常があり、スパークしないままガソリンを吹き続けた時ぐらいだろう。そこで今となっては珍しい、かぶったプラグとはどのような状態にあるプラグなのかを見ていく。

 下の写真がかぶったプラグ。保管していたビニール袋の中には、オイル状のものがついている。ガソリンのなれの果てだ。



 頂戴したプラグ。NGKのDCPR7EIXである。



 かぶったプラグの電極を接写したところ。不完全な燃焼によりガソリンの一部が炭化してしまい、碍子から電極にこびりついている。



 この状態でプラグに火が飛ぶのだろうか。スパークプラグテスターを使って試してみた。その際の映像は下の写真をクリック。



 火花がほとんど飛ばない。エンジンがかからない訳である。一部火花が飛んでいるように見える。そこで電極側から映像を撮影してしてみた。



 これ、中心部の碍子から、ネジの切ってある金属部分に火花が飛んでいるのだ。つまり、燃料と火花が接触しにくい部分に火花が飛んでいたのだ。



 次頁では、かぶったプラグを洗浄し、火花の飛び方をみてみる。