真っ赤なファミリア、内装その1

 初代のFFファミリアにして、さらには乗用車の月間販売台数で、マツダ車として初めてカローラを抜いた=日本で最も販売台数が多かった記念すべき車が、このファミリアである。ルマンで優勝すること、WRCで優勝すること、月間販売台数がトップになることの中で、マツダにとっては結局どれが一番難しいことなのであろうか。



 それだけ売れたファミリアですら、現存しているものは非常に少ない。旧車はこんなのばかりである。とはいえ、ファミリアに限って言えば、部品は潤沢に出てくるとのこと。うらやましい限りである。



 走行距離は、メーター読みで1万7千キロ。10万キロの桁がない。この頃の車は、10万キロ以上走ることは想定されていなかったと思われる。



 シンプルなメーター。中央にはインジケーターがある。中には現在では見ない物も。まずはチョーク。まだオートチョークじゃなかったんだ。チョークのインジケーター付きの車を見るにつけ、「ランプが点灯するんだったら、ついでに自動で戻るようにしろ」と言いたくなる。
 サイドブレーキの警告灯にも着目。現在は「!」が中央に入っているが、この当時は入っていないか、規格が統一されていなかったと思われる。AZ−1の時代ぐらいから規格が統一され、現在は恐らく全て「!」入りとなっている。
 意味がわからないのがFUELのインジケーター。真上に燃料メーターがあるっつーの。ファミリアに限らないが、当時の車には今考えると意味のわからないものが多い。しかし、メーターやインジケーターがたくさん付いているのは楽しい。



 エアコン付きの贅沢仕様となっている。



 またしてもよくわからないのが、ボンネットのオープナー。こんなに目立つところに付ける必要があったのだろうか。