インテリアイズムに乗る

 インテリアイズムを体感すべく、車に乗らせてもらった。まずはフロント(助手席側)。
 Rが付いているおかげで、足(膝)がインパネやドアトリムと当たっても痛くない。アームレストに手を置くと、自然にフィットする。



 真骨頂はリアシート。現代の車ではあり得ないリアシートのR。



 フロントと同様、アームレストに手が自然と置ける。



 しかし問題も。足下が狭いのだ。正確に言うと、足がフロントシート下に入らないため、狭く感じてしまう。現代の車ではこの部分にはスペースがあるので問題はない。



 インテリアイズムの精神を貫いた点を見ていこう。助手席側のインパネ下。実はグローブボックスがない。デザイン優先のため、無くしてしまったのだ。



 あと、灰皿もなくしてしまった。当時は禁煙だの分煙だのという考えがほとんどなかった時代にである。灰皿はオプションとなり、標準で装備されているのは小物入れだ。



 灰皿がないとなると、シガーライターも不要となる。が、さすがに電源が取れないため、ライター自体は存在しないが、カバーが付いた状態でソケットは存在している。



 今まで見てきた点だけでもすごいのだが、次頁では、インテリアイズムを生かすためにここまでやるかという点を見ていく。