AZ-550
冒頭紹介した写真がこれである。さらにこの状態で置かれているのを目撃されたtozさんのレポートを交えて紹介したい。
Webマスターの市川様より、情報を得て、横浜市内の某所の解体屋に行ってきた。その場所を聞いたときにすぐにわかった。2年ほど前までの通学路の途中であったので、その店が部品取り屋ではなくスクラップ屋だということはわかっていたので心配であったが、私が行くより前の時点で掲示板に、もう潰れていたという報告があった。潰れた姿でも良いから見に行こうと、出かけた。
私がついた時刻が昼休みだったために、話はあまり聞くことができなかったのが
残念であったが、見せてもらう許可をもらい、高く詰まれたつぶれた車の中から
AZ550の姿を見つけた。残念ながら写真撮影はできなかったが、できるだけ詳しく報告する。
---AZ550 TYPE−A---
身長180cm弱の私が見上げる位置にあったので2m以上の場所にその車体があった。ちょうどよいことに下の車がREXであったので車体が見やすかった。あぁ、こんな姿になってと思ってよく見ると、これは?まずエンジンがない。それにフレームの構造も違う。さらによく見るとタイヤのハブがない。ブレーキもない。つまり、この車にタイヤはつくが回転することができないのだ。
その他の特徴はブレーキランプの内側に小さなリフレクターがあること、一番左のブレーキランプカバー以外はなくなっている。ランプの構造も違っていて、反射板がフラットになっているのと、外側も上下分割式のランプである。
後ろからの姿しか見ることができなかったが、多分この車は実走することが
できない展示のみの車だと思われる。この車の実態を見て少し安心した。
---AZ550 TYPE−B---
TYPE−Aの上にTYPE−Bが積まれていた。高さとTYPE−Aの影の影響で見やすい状況ではなかったが、わかる範囲で報告する。
TYPE−Aの上に積まれていたのでTYPE−Bとわかったのだが、もしBのみそこにあったならば、わからなかっただろう。それほどTYPE−Aは見慣れているAZ−1と似ているということである。
まず、この車はTYPE−Aとは違って走れる状態のものであると思われる。エンジンがある位置の下には板がついていて、確実にエンジンが乗っているかどうかはわからなかったが、板の一部に穴があいてあり、ファンベルトか何かのベルトが板より下にはみ出していたので、エンジンが載っているのであろうと思われる。
ハブ周りにはブレーキがついていて、このことからもこちらは実走できる車ということがわかる。走れる車がこのような状態になるのは非常に残念である。
---AZ550 TYPE−C---
TYPE−Cの姿は見つけることができなかった。もしかしたらなかったのかもしれない。
補足すると、tozさんのレポートでAZ550 TYPE−Bと呼ばれているものは、実際はそうではない。AZ550シリーズのデザインを検討している過程で出てきたモデルの1つであると考えられる。またエンジンが搭載できる状態にある車ではないことが他の報告で確認されている。
一方TYPE-Cだが、これは次のページのランニングプロトを指すものと思われる。当時は情報が錯綜していたし、3台あると言われればTYPE-Cだと判断するのも当然のことだ。