「10年基準 ユーノス500」の約20年目、その1

 10年基準 ユーノス500とは、CMで使われたキャッチフレーズである。既に10年どころか20年を過ぎてしまった。このCMの意味は、10年たっても品質が劣化しないという意味に捉えることができる。果たして、20年目の結果はいかに??
 ちなみに、同世代の車であるユーノスプレッソ・AZ−3は、20年目でもうボロボロだった。軽自動車ごときのAZ−1の方がよっぽどマシなぐらいの状況だった。



 黄色い車から見ていこう。この色は純正色ではない。



 最近の車はヘッドライトのレンズがすぐに黄色くなったりする。ABCでいうと、カプチーノが顕著だ。が、ユーノス500は問題なし。



 次は、グラスランチャンネル。この部品は、ウエザーストリップでも、シーミングウエルトでもない。横のガラスがはまっているところに使われるゴム部品だ。ユーノス500のグラスランチャンネルには植毛がしてある。これの劣化もないことが確認できる。



 ただ、白化するものはあるみたいだ。



 インパネにあるデフロスターの口。インパネは最も熱のかかる内装部品の1つなので劣化しやすい。10年基準 ユーノス500の約20年目を見ると・・・若干隙ができている。割れないよりましか。



 AZ−1のインパネは、実に単純でポリプロピレンの打ちっ放しであるため、割れや極端な変形には比較的強いと思われる。といいつつ、助手席側の上部分は、本来若干丸くなっているはずのものが、新車時に浴びた熱のせいで、現在は全てといっていい車でほぼ平坦に変形しているとか。


 次頁では、専用消耗部品(バッテリー)の供給状況を確認していく。