点火用信号をひろう、その1

 コンピューターから直接信号をひろうので、下手をしたらコンピューターを壊す可能性がある。そこで壊れてもかまわないコンピューターが登場。F6Aシングルカムターボ、MT用のコンピューターだ。やばい実験の時には、必ず登場する神風コンピューター。DOHC用とSOHC用で回路が若干異なるが、普通に走る分には問題無く使える。




 AZ−1のコンピューターは、ご存じの通り運転席後方にある。



 コンピューターのケースをはずす。矢印で示しているのが、純正のイグニッションコイルに信号(というかパワー)を送るトランジスターだ。



 ET424という聞き慣れないトランジスターが使われている(DOHC用も同じ)。調べてみたところNPNトランジスターなのだが、ピンアサインが左からベース、コレクタ、エミッタとなっているので注意が必要(通常は、エミッタ、コレクタ、ベース)。



 純正のイグニッションコイルの信号は、ET424のベース(一番左の端子)から出ている。よってこの端子とダイレクトイグニッションコイルの信号入力端子とを接続する。この信号には5Vの電圧が必要だ。念のため、オシロで電圧を確認したところ、なんと2Vしか出ていなかった(1メモリが1V)。



 これでエンジンが動くのだろうか。いや、それ以前に火花が飛ぶのだろうか。次頁で検証する。