異常箇所の特定、その2

 故障したオルタネータを分解した(分解の手順は、後述する組み立ての手順の逆)。発電に重要なパーツはレギュレータとレクチファイア。



 まずレギュレータを正常品と交換してみた。レギュレータはオルタネータが発生する電圧を一定にする部品である。もし壊れると、電圧が16Vを超えたりする場合が多い。今回は電圧が低い方の異常のため、レギュレータが異常である可能性は低いのだが・・・



 案の定、変化がなかった。レギュレータは正常らしい。



 次にレクチファイアをみてみた。



 レクチファイアは整流用ダイオードの塊である。ダイオードの導通を測定すれば、どれが異常なのかわかるのだが、絶縁体が邪魔をして測定が難しい。



 ところが、そんな面倒なことをしなくても、異常箇所が特定できた。なぜならば、明らかに焼けていた箇所があったからだ。



 こちらは正常部位。



 これが全ての故障を代表する訳ではないのだが、レクチファイアが壊れると、こんなになるんだ。ちなみに、レギュレータが壊れると、中身の樹脂が出てきて溶けたような状態になると言われている。

 次頁では、レクチファイアを正常品と交換する。