非常に見えにくいところにあるクーラントのホースの破れ

 オイルクーラーの冷却水のホースが破れやすいということは周知の通り。矢印の9番のホースだ。




 このホースは冷却系の中でも一番低い位置にあるホースの1つであり、また熱が係りやすいので破けやすい。破けるとクーラントのほとんどが漏れ出し、エンジンがオーバーヒートしてブローするなど深刻な事態を招く。特にAZ−1の場合はリアにエンジンが付いていることから、クーラントの漏れに気がつきにくい。

 実は他にもクーラントのホースが破れたという事例が報告された。非常に見にくい部分にあるため、破れどころか存在自体に気がつきにくい。それは矢印部分にあるホースだ。役目は、サーモスタットが開く前にシリンダーブロック内のクーラントを循環させるためのもの。



 CARAのパーツカタログでいうと、矢印で示す21番のホースになる。なお実物はこんな曲がり方をしていない。




 もうちょっと寄って撮影すると、矢印で示すホースがそれだ。コルゲートチューブが巻かれているが、これは私が処置したものであって、工場出荷時のAZ−1には付いていない。左側のホースは、ヒーターホースに繋がっている(熱い熱がでるほう)。



 このホースのもう片方の口は、シリンダーブロックに繋がっている。これまた直接目視することは困難である。




 なお今回紹介したホースと同様の内径を持つホース(オイルクーラーのホースを除く)は品番が変わり、肉厚が厚くなっている。太いホースが使われていない場合、クーラント関係のホースは全て未交換だと判断し、交換を急ごう。