開弁率を変化させての噴射量の測定、その1

 例のごとく、発射台を下に向けメスシリンダーで吐出量を計測した。開弁率100%の時は15秒、開弁率(軽負荷時、及び高負荷時)はそれぞれ2分噴射させた。軽負荷、及び高負荷とも3000rpmに相当するようインジェクターを作動させ、燃費で言うなら約25km/L及び8km/L程度に相当する噴射をさせた。



 確認したのは、左から洗浄済みAZ−1用インジェクター、中央がロードスター用インジェクター異常品、右がAZ−1用インジェクターの正常品である。



 念のため記すと、インジェクター噴射装置のつまみの位置は下の写真のようになる。

軽負荷(2分) 高負荷(2分) 開弁率100%(15秒)



 まず、洗浄済みAZ−1用インジェクター。

軽負荷(2分) 高負荷(2分) 開弁率100%(15秒)


 次は、AZ−1用インジェクターの正常品。異常品と比較すると吐出量が明らかに多い。つまり、洗浄済みAZ−1用インジェクターは、正常状態に回復していないのである。

軽負荷(2分) 高負荷(2分) 開弁率100%(15秒)


 念のため記すと、インジェクターの洗浄は復活の呪文ではない。壊れているものは直せないのだ。