高機動車(メガクルーザー)、その2

 エンジンルームを見せてもらった。このあたりがベースとなるメガクルーザーとどれだけ異なるのかわからないのだが、赤いシリンダーヘッドとシリンダーブロックが、カーキ色の外板色に不釣り合いだ。民生用機器を思わせる。



 エンジンルーム前側を見せてもらった。一番大きいのはインタークーラー、その下にあるのはオイルクーラーと思われる。



 エンジンルームから見た足周り。アーム類が意外と細い。大きい・小さいだけで言えば、民生用用スポーツカーの方が、よほど大きい。強度の高い材料が使われているのだろうか。



 フロア下からみた足周り。ナックル部分にブレーキローターはなく、中央側に寄っている。レーシングカーに見られる構造だが、この車での目的は、ナックルとローターの間に泥がつまらないようにするためとのこと。同じ構造でも全然目的が違うもんですなあ。



 内装を見せてもらった。幅の広い車だが、前席は二人がけである。



 ここで驚くべきものを発見。矢印で示す空調の温度コントロールの色が「赤」しかない。聞くと、この車はヒーターが付いているだけで、クーラーは付いていないのだそうだ。となると、「COOL」と「WARM」ではなく、「WARM」と「HOT」が正しい表記ではないだろうか。夏にこの車に乗るのはかなり嫌とのこと。
 それにしても、エアコン無し仕様でイラクまで行ったのだろうか。それともエアコン付き仕様の車は別途用意されているのだろうか?



 ドア。トリムはAZ−1のようなペラペラのプラスチック製。矢印で示すような単純なファスナーで止められている。窓はレギュレーター方式ではなく、レバーでガチャガチャと上下させるタイプ。機能的にはAZ−1もこれで十分なのだが、防犯上レギュレーターにしないとダメなのだろう。