検証に使用したサスペンションと計測方法

 検証に使用したサスペンションは前回と同じものを使用した。上2本がノーマルのバネ、一番下がダウンサスだ。なお今回の検証方法では、アッパーマウントのへたりは無関係であるが、一応区別して実験した。



 次は計測方法だ。写真のようにベンチプレスにストラットASSYごと載せる。ストラットASSYの下には体重計を置いた。体重計が所定の値を示すまでプレスしていき、バネの縮み量を測定する。



 バネの縮み量は、ストラットASSY上に置いた木片の位置(矢印部分)の変化量をメジャーによって測定することで求めた。



 この方法で、静的荷重でのバネの縮み量がわかる。車はごつごつした路面を走行するため、本来は動的荷重も与えてサスペンションのへたり具合を総合的に判断すべきだが、今回の目的は車検の最低地上高がクリアで来るかどうかを問題としているため、静的荷重のみで判断する。


 計測の前に、フロントとリアのストラットASSY並びに木片の重さを測定した。
 フロント側。約5.5kg。



 リア側。約6kg。どちらもほぼ同じだ。



 なおストラットASSYを立たせるには、ベンチプレスである程度押しておく必要がある。立たせるためにかけた負荷は、約2kg(ストラットASSY+木片の重さ=約6kg以外に加わっている負荷)となった。



 以上を踏まえて、サスペンションの静的荷重における縮み度合いを見ていく。