ガルウイング部分

 やはり注目せざるを得ないのがガルウイング部分。ガルウイング乗りでありながら、この車から教えられたことは多い。



 根本の部分。少なくともダンパーではない。恐らく、インパネの中に仕込まれているトーションバーか何かで上がる。上昇するスピードは結構はやく、感覚的だが新品ドアダンパーがついているAZ−1の二倍程度のスピードで上がる。



 根本部分に寄ったところ。ドアにミラーがついているので、ミラーごと動く。何か変な感じがしたが、よく考えてみるとAZ−1と同じだ。



 この車、ドアを開けるノブが室外にない。ドアの閉まった車に乗る場合は、ガラスの無い窓から手を突っ込んで、車室内側にあるノブを操作してドアを開ける。そうするとどういう問題が発生するかというと・・・腕が挟まれてしまうのだ。見栄え重視の点は、さすがにコンセプトカーといったところか。なお腕の挟み込みは、この車を使用する際の注意事項の1つに入っていた。



 この車によって教えられた。なぜシザードアの車よりガルウイングの車の方が多いのかを。腕や手の挟み込み防止のためだったのだ。もちろんガルウイングでも普通のドアでも挟み込みは生じる。しかし、窓を開けた状態で車室内に身体の一部を突っ込み、何らかの拍子でドアが開いてしまったら・・・挟み込みの確率は、シザードアの方が圧倒的に高いと思う。

 そしてもう1つ教えられた。ガルウイングの2ドア(or 3ドア)4シータ−が少ない理由を。前席の人がドアを閉めるとき、後席の人の手を挟み込んでしまう可能性があるのだ(リアが見えないため)。この点はNissan New Mobility Conceptを使用する上の注意事項の1つに入っており、互いに声かけしてからドアを閉めるよう言われた。トヨタのセラは4シータ−(5人乗りだけど)ガルウイングだが、かなりリスクの高いことをやっていたわけだ。


 次頁からは、充電部分を見ていく。