トヨペットダイナ1900、外装

 外装の詳細を見ていこう。



 ドアのヒンジ。ドア内部に格納されていないのが、いかにも商用車っぽいが、それでも流線型的に仕上げているなど、デザインへのこだわりが感じ取れる。



 ドアノブ。キーシリンダー部分を押して開けるタイプと思われる。これは、当時よくあったパターンだ。



 トラックの荷台部分。レストアが十分でなかったのか、商用利用で痛んでしまったのか、ちょっとボロボロ。



 細かい部分だが注目せざるを得ないのが、荷台上部。ロープをひっかけるフックが、現在のトラックと比較すると明らかに多い。



 そして、フックとともに取り付けられているのがファスナー。幌に付いているボタン式のファスナーを取り付けるためにある。



 加えて驚かされるのが、荷台前方部分。別のファスナーが取り付けられている。ボタンのように押さえつけてはめ込むのではなく、頭の部分を回して引っかけるタイプだ。ここまでやっているトラックは(少なくとも標準装備では)もう無いのでは??



 この車、実は展示車両ではない。例のごとく、一般参加のガレージに置いてあった車だ。ただ、この車の関係者は、会場に展示していたらしいが。
 それにしても、こんなにも味のある車が会場内よりも会場外にたくさんあるという状況は異常だ。族車をなんとか排除しない限り、異常な状態は続くだろう。