トヨペットダイナ1900、外観

 2トンカラーの、でこっぱちトラック。ダイナ1900。実物は初めて見た。なんというレトロっぽい&おしゃれなデザイン。(この車のオーナーは別の意図があるのだが)ファッション感覚で旧車を乗る人間の気持ちがわかってしまうような車だ。





 高度経済成長期にはトラックがたくさん作られた。建設資材などを積み込みためだ。そのため各社から様々なトラックが発売された。マツダでは前回紹介したT2000等の三輪トラック、E2000、ロンパー等々。日産からはクリッパーがあった。が、どれも無骨というか何というか、いかにも商用車らしいデザイン。それに対してダイナ1900は曲面が多用され、さらにキャルルックっぽいデザインで、当時のトラックと一線を画していたのは間違いない。



 フロント部分に寄ってみる。



 真横からボンネットを見ると、商用車でここまでするかというぐらいの微妙な曲面の使い方をしていることがわかる。



 ボンネットの上にはマスコットがある。が、さすがに経時変化でプラスチック部分はぼろぼろ。もともと何色だったのだろう?



 ワイパーブレードとアームとの付け根。U字フックにもなっていないネジ止め方式。これは古い。



 かなりおしゃれな車だということがわかったところで、次頁からは内装部分を見ていこう。