頂戴した不良インジェクター等を用いたエンジン始動不良再現実験結果

 nanaoさんから頂いた不良インジェクター。インジェクターに12Vをつないだりはずしたりすると、カチカチ音がする。内部の電磁バルブの音である。電磁バルブが開くとガソリンが飛び出す。インジェクターの固着とは、電磁バルブが動かなくなった状態のことで、カチカチ音がしなくなる。また、バルブが正常に動いてもガソリンの飛び方がおかしい場合もある。
 頂戴したインジェクターをテストしたところ、2本はカチカチ鳴り、1本はカチカチ音が弱かった。



 一方、私が予備用として持っているインジェクターの内、手っ取り早く倉庫から出せる物を同様にテストした。その結果、いずれもカチカチ音がしたが、2本の音が弱かった。



 以上の内、まずnanaoさんから頂いたカチカチ音の弱かった1本、そして私の手持ちのカチカチ音の弱かった2本を自分のAZ−1に取り付け、エンジンが正常に始動するかどうかを確かめた。すると、エンジンがかかるにはかかったが、1発だけ火が付いたような振動の激しいアイドリングとなった。

 さらに3本全てをnanaoさんから頂いたものに変更したところ(カチカチ音正常が2本、弱いものが1本)、エンジンはかかったがアイドルが不安定のように感じられた。無負荷でのエンジン吹き上がりは、大きな問題を感じなかった。つまり、nanaoさんのようにエンジンが全くかからなかったわけではなかった。
 とはいえ、カチカチ音の弱いインジェクターは、エンジンの作動がおかしくなることだけは確認できた。


 次頁からは、インジェクターの交換方法を説明する。