オイルクーラーの中を流れるクーラントの置換効率はどの程度か

「置換効率」と書いたが、正式にはどういうのだろう? ガスの世界では「換気回数」という言い方に相当する言葉なのだが、液体や冷却の世界はよくわからないので、誰か詳しい人教えてくだされ。

 まず、オイルクーラーの中にどれだけの量のクーラントが入るか調べてみた。シリンジで水を片方の口から入れ、もう片方の口から出てくるまで入る量を調べてみると、たったの10mLだった。驚くほど少なかった。



 効率よく熱交換するには、確実にクーラントが置換される必要がある。例えば10mLの新しいクーラントが入ると同時に古いクーラントが10mL抜け出すような設計になっているということだ。
 確認のため、オイルクーラー内に10mLの緑色の水(クーラントですな)をあらかじめ仕込み、水道水を片方の口から流し込んだ。流量は1L/分程度とした。確実にクーラントが置換されるならば、水道水を15mL入れた際、10mLが入った時点で出てくる水の色が緑から透明に変わるはずだ。



 が、あくまでも理想の話。150mL入れてもこの通り。



 念のため、オイルクーラーをひっくり返して入っている水を抜き出してみると・・・



 緑色の水が出てきた。15倍の水を流し込んでも完全に置換できていない。非常に効率の悪そうなオイルクーラーではないかと推定される。



 本当は、色ではなく濃度等で調べるのが適切だが、簡易評価ということでご勘弁を。また熱交換の効率を調べるのがベストだが、手持ちの道具ではとてもそんなことはできないのでこれでよしとしよう。