オイルクーラーの中身を見る

 分解できないので、縦に切れ目をいれて、オイルクーラーの中身を見てみることにした。



 中身の一部が見えてきた。



 最外周部に切れ目を入れてめくってみると、中身はこんなになっていた。蛇腹の中をオイルが通り、蛇腹の周囲をクーラントが通る。



 クーラントの出入り口は穴が開いているだけ。他に見るべき工夫はない。これでは入ったクーラントがオイルを冷やすことなくすぐに出て行ってしまうものもあるではないか。



 最終的に、下の写真のように最外周部を広げていった。



 オイルクーラーの構造はさておき、穴が開いてあるかを確認してみた。が、目視では穴らしき物は確認できなかった。そこで石けん水を付け、オイルが通る穴にエアを吹き込むことで泡ができるかどうかも試してみた。しかし、泡はできず、オイルクーラーに開いている穴を確認するには至らなかった。



 オイルクーラーの材質は、下の写真の通り。蛇腹の部分はステンレスで、それ以外は鉄だ。クーラントとオイルが接触するのは一番上の矢印の部分になる。このどこかに穴が開いていたのかもしれない。
 いずれにせよ、このオイルクーラーには、クーラントと鉄が接触する部分があることだけははっきりした。



 ちなみに・・・入ってきたクーラントが最初に当たる部分が最も痛みやすい。矢印で示す部分がそうなのだが、変色しているだけで、穴が開くとか傷みが激しいといったことはなかった。



 F6Aのオイルクーラーだが、カネをかけている割には、熱交換機としての性能が悪いように思える構造をしていることがわかった。このまま終わるのはしゃくなので、オイルクーラーの中に入ったクーラントを完全に追い出すには、どれだけの量のクーラントを流さないといけないか簡易的に調べてみた(←わかりにくい表現)。