KTM X-BOW、その1

 とんでもない形をした2シータ−の登場である。KTMはオーストリアのバイクの会社だが、日本の公式HPによるとこの車の正式名称は「KTM」で、「X-BOW」は通称名とのこと。ひょっとすると、車検証記載名が「KTM」になっているため、公式HPではそういう言い方をしているのかもしれない(少量輸入車ではよく見られる表記の仕方である)。



 この厳つい車の詳細を見ていこう。
真正面から見ると、カエルのようにみえる。派手な色をしていることから、毒を持ったカエルのようにも見える。
 また、サイクルフェンダー(フロントのフェンダーが自転車のように車輪と連動して動くフェンダー)であるにもかかわらず、固定のフェンダーのように見える点もデザイン上の特徴であろう。サイクルフェンダーにしたのは、バイクメーカーとしての色を残すためなのだろうか? サイクルフェンダーの車については、2013年のオーバーヒートミーティングのレポート中で何台か取り上げるので、この車の特異性を比較してみて欲しい。



 最近のF1のカウルのごとく、ゴテゴテと付いているのが素敵。それにしても、無駄と言ってもよいほどに、厳ついですなあ。真横からみた3連続写真をどうぞ。



 カウルが多すぎる&全体的に黒っぽい車のため、サスはうまく撮影できなかった。



 サイドシル付近のカウル。このカウル形状をみると、どうやって乗り込むのかわからなくなってしまう。どうみても、サイドシルを踏まないといけないからだ。そんなことをすると車に傷が付いてしまうので、「土足禁止厳守」の車なんだろうと勝手に想像する。



 具体的には、
 1.道路上で靴をぬぐ
 2.サイドシルに足をかける
 3.コクピットに乗り込む
 4.道路に置いた靴をひろいつつ、シートに座る
てなことになるのかな?

 が、これでは体勢的に苦しいので・・・
 1.サイドシルにマットを置く
 2.マットの上に土足で上がる。
 3.コクピットに乗り込む
 4.サイドシル上のマットを回収する
というのが、現実的な対応かもしれない。


 次頁からは、コクピットを見ていく。