復元製作過程、その1

 復元を決定するにあたり、「資料が十分に揃っているから、復元させる決定が下った」のかと思いきや、ほとんど資料がない状態からの復元だったらしい。快挙と無謀は紙一重である。こんな状況でGOの判断が下せるトヨタは本当に凄い。普通なら、こんな判断はできないはずだ。






 復元されたあとのパブリカスポーツ。当初唯一の資料だったという写真とよく似ているかな??



 当時の設計で使われた方法にて復元が試みられた。複数の2Dの写真から3Dデータを作って復元したというわけではないようだ。



 クレイモデルの製作。これも当時の手法が使われたそうだ。



 各種クレイモデル。昔の手法と現在の手法との比較も行われたというのだから、この復元作業の意味合いには、過去の妥当性検証≒温故知新という側面もあったようだ。



 当時のメモ書き。機密管理が緩かった時代だからこそ残されていた物だと言える。従って、現在発売されている車を将来復元させるということは非常にやりにくくなったと考えるべきか、それともデジタルデータで完璧に保管されているため、やろうと思えば簡単にできるような状況になったというべきか。



 次頁からは、いよいよ実車の復元に入る。