内装&下回り

 全く飾りっ気がない内装。ラジオ、エアコンはもちろん、デフロスタもない。左側に見えるレバーはシフトレバー。



 マツダの部品名称でいうところの「リアパッケージトレイ」部分。何もない。



 かわって、下回りをみてみよう。この車、スペックを見ると車重は1トンを超えているのだ。こんなに小さい車なのに、こんなに排気量が小さいのに、AZ−1より重いとは信じられない。その秘密は下回りにあると考えられる。



 見てわかるとおり、必要以上にごついのだ。フレームからアームまで、鉄のかたまりのように見える。そういう技術力だったのか、それともクラッシャブルゾーンが無いため、とにかく強度を上げたかったのか??



 そのくせ、リアは至って簡単。矢印で示すパイプでシャシーができあがっているように見える。



 矢印部分がマフラー。



 この車は、キャノピーの形状から「バブルカー」と呼ばれた。AZ−1もバブルの時代の産物である。また、イセッタのような構造をした車は、衝突規制の関係で今後絶対に作られることはない。正面からぶつかったら脱出が困難なためだ。
 危険な車ほど実際の所は味のある車だと思えてしまうのだった。