流用可能ブーツの検討
ドライブシャフトの寸法はわかったのだが、ブーツの寸法はどうなのか? 純正品のサイズは公表されていないのだが、大野ゴム工業製ドライブシャフトブーツのサイズなら開示されている。このデータと採寸データをもとに、流用可能なブーツを探していく。
ドライブシャフトの寸法(外径等)と、ブーツの寸法(内径等)をまとめてみた。単位はmm。既知のインナー側から記す。インナー側ブーツの互換部品品番はFB-2016である。
インナー側ブーツとジョイントの寸法比較
インナー側 |
大径 |
小径 |
長さ |
ブーツ寸法(FB-2016) |
65.0 |
19.0 |
88.0 |
ジョイント寸法 |
68.7 / 66.5 |
20 |
82 |
数字で比較すると、ブーツの内径はジョイント各部の外径よりも若干小さめにできていることがわかる。
上記の傾向も踏まえ、本論のアウター側ジョイントを見ていこう。インナー側ブーツの互換部品品番はFB-2163である。
アウター側ブーツとジョイントの寸法比較
アウター側 |
大径 |
小径 |
長さ |
ブーツ寸法(FB-2163) |
65.5 |
19.0 |
72.0 |
ジョイント寸法 |
68.7 / 71.4 |
20 |
71.4 |
ここで互換ブーツとしてFB-2163がでてきた。「な〜んだ、これを使えばいいじゃん」という話になるのだが、事はそんなに単純ではない。FB-2163は既に生産中止。FB-2163の類似品であるFB2030(66.5×19×78mm)は受注生産のため、MonotaROで入手できない(他の会社では入手可能)。ミヤコが生産するMB-1035も生産中止・・・とまあ惨憺たる状態なのだ。
が、幸いなことにFB-2163の類似品には、制研のSB-21があることがわかった。サイズは開示されていない。次頁で試してみる。