ドライブシャフト各部の寸法

 AZ−1のドライブシャフト。写真左側がアウター側である。ブーツのヒダヒダの数が、アウターとインナーで異なることがわかるだろうか。
 ご存じの通り、AZ−1はFFのエンジンをリアに持ってきている。そのため、ドライブシャフト自体はFF用だと言っていい。ところがAZ−1のアウター側のブーツは、FFで上下左右に曲がることを想定したブーツ、即ち大量に出回っているアルトやワゴンRのブーツをなぜか流用していない。そのため、ブーツのヒダヒダの数が少ない=上下左右に曲がりやすくなっていない形状になっていることから、AZ−1のアウター側サードパーティー製ブーツがなかなか見あたらないのだ。見あたらないのであれば、入手可能な流用品を探すしかない。



 AZ−1のアウター側ブーツは、上下のみ曲がるといっていい。そのため無交換でも問題ないと思われていたが、20年の月日のせいでわずかながらヒビが入っている。なおこの程度のヒビだと、すぐにブーツが裂けるというような状況ではない。交換するにしても、サードパーティー製を使って安く仕上げたい。



 サードパーティー製で流用可能なブーツを探す上でポイントとなるのが、ジョイントの大きさ。大きさに見合ったブーツでないといけない。ブーツの内径が大きすぎたらぶかぶかになるし、小さすぎたら入らない。
 アウター側の外径を測定してみた。アウター側は、ブーツの抜け防止用に段付きになっている。白い矢印部分の外径を測定してみると、約68.7mmだった。。



 段の部分を測定すると、約71.4mmとなっていた。



 一方、インナー側のジョイントはどうなっているかというと、同様に段付きになっていた。が、逆に溝が切ってあるような状態だった。しかも矢印で示すように溝の深さが場所により異なっている。



 溝になっていない部分の外径は、約68.7mm。アウター側とほぼ同じといっていいい。



 溝部分の外径は、測定場所により異なるが、約66.5mm。2mmほど違う。



 ドライブシャフトのシャフト部分も溝が切ってある。この溝は、ブーツの固定に使われる。溝になっていない部分の外径は約22.6mm、溝部分の外径は20mmだった(アウター、インナーとも同じ)



 径だけで判断すると、インナー側のブーツがアウター側に使えなくもないような感じがするが、インナー側の方が約1cmほど長い。

アウター側 インナー側


 以上、各部分のサイズを計測してきたが、これらのデータを元にどのブーツが流用できるか、検討していく。