AZ28-13-224Aの劣化状態
2のホース、AZ28-13-224。表面にクラックが入っている。実はこの写真から何がクラックの原因かわかるのだが、後述する。
ホース内部には、例のごとくブローバイがついている。
下の写真の位置で輪切りにしてみた。
クラックは表面のみに発生しており、網よりも内部に浸透していない様子だった。
内面にもクラックが発生していない。
以上の結果から、2のホースにクラックが入った原因は、オゾン劣化と推定される。過給によるホースの膨張・収縮、エンジン温による熱劣化も考えられるが、それらはクラックの原因ではなさそうだ。理由は以下のとおりである。
・ホースバンドが巻かれている部分にクラックがない。つまり、空気に触れていない部分は劣化していない。
・過給圧がかからない、ホースバンドより先にあるゴム部分にもクラックが入っている。つまり、圧力変化にかかわらずクラックが入る。
・ブローバイまみれのホース内面にクラックが入っていない。ホース内面にブローバイが付着することで空気との接触が断たれたためと考えられる。
あと、4のホースにクラックが入っていないことから、2のホースの材質的な問題であることも考えられる。
以上、吸気系のホースを見てきた。差し迫って大きな問題が生じる可能性は少ないが、AZ−1専用部品もあるので、交換しておこう。