AZ−1とワゴンRの燃料ポンプの性能差
実は分解する前に、水を使って吐出量を計測してみた。
15秒当たりの吐出量は、AZ−1が約660mL、ワゴンRが550mLであった。約100mLの差があった。見た目はよく似ていたが、性能差はあったわけだ。
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ワゴンR |
AZ−1 |
この差を作り出す原因はというと・・・ローターの質量はAZ−1の方が10gほど軽かった。これは製造ばらつきではあるまい。
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ワゴンR |
AZ−1 |
が、最も大きな要因は、吐出口の大きさである。AZ−1の方が大きいのだ。ワゴンRのは、何の必要性も無いのに故意に絞り込んでいる。
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ワゴンR |
AZ−1 |
15秒で100mLの吐出量の差が、エンジンを回す上で決定的な差になり得るかというと、そんなことはないだろう。普通に走るのであれば、ワゴンRのでも使えるのではないか。またこれだけ差が小さいと、共通化しても問題無かったと思う。ポンプメーカーはいずれも三菱だった。サプライヤが違うのならコスト競合させる上で意味はあると思うのだが・・・スズキ(もしくはワゴンRの流用は無理と判断したマツダ)のやりたいことがよくわからん。