燃料ポンプ本体の中身、その2

 底と同様に、高速切断機でカットした。



 中身を見ると、写真のようになっていた。これは完全に非分解だ。



 蓋を外したところ。矢印部分にブラシがある。穴は燃料吐出口だ。下から吸い上げた燃料が、この穴から出て行く。



 吐出口をのぞき込むと、モーターのローターにあるコミュテータ−部分が見える。



 さらに分解すると、上蓋が完全にはずれた。吐出口から見えたコミュテータ−が露わになる。



 矢印で示す部分がモーターのローター。



 ローターはすんなり外れた。矢印で示す「切り欠き」は、バランス調整の貯めに付けられたものと考えられる。



 本体の内部を見たところ。写真奥が燃料ポンプの底になる。横についている2つの出っ張りは磁石である。つまりこの燃料ポンプは、底から吸い上げた燃料が、矢印で示す磁石の間を通り、上へ押し上げるタイプである。



 以上はワゴンRの燃料ポンプ本体を見てきたわけだが、構成はAZ−1と同じだった。次頁からはAZ−1とワゴンRの構成部品の違いを見ていくとともに、作動不良の原因と思われる箇所を推定していく。