クーラント混入の原因、その1

 今まで見てきた結果、オイル中にクーラントが混ざっているが、クーラント中にはオイルが混ざってなさそうな感じだった。また、何が原因でオイル中にクーラントが混ざったのかまでは判断できなかった。
 そこで、オイルとクーラントが混ざり合う可能性が最も高い、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの境を重点的に見ていくことにする。

 ガスケットがついた状態のシリンダーブロック。



 ガスケットが朽ちている部分を発見した。場所は3番シリンダー(ミッション側のシリンダー)のエキマニ側。



 ガスケットを外してみた。すると朽ちている部分がもう1カ所あることがわかった。1番シリンダーのエキマニ側である。




3番 1番


 使用済みの正常品はこんな感じ。オイル中にクーラントが混ざったエンジンのガスケットは、明らかにおかしい。朽ちている部分は、クーラントが通るラインである。オイルが通るラインは朽ちていない。



 次頁では、シリンダーヘッド側をみていく。