ホンダ3兄弟♪

 「来るのではないか」と思っていたら、やっぱり来ましたホンダ3兄弟。S800とNSX、そして今最も注目を集めるであろうS2000だ。S2000といえばAZ−1にとっては目の上のたんこぶ。というのは、この車が出てきてくれたおかげでAZ−1は20世紀最後の国産スポーツカーとなれなかったためである。またS2000の出現は他の車に対する脅威にもなっている。たとえばホンダのCR-Xデルソル。「愛と友情のデルソル」というサイトで紹介されている「4月度のおはみか」のレポートの中では、「S2000の出現でデルソルの優位性が失われる」と、真剣に悩んでいる。デルソルが悩むくらいだから、世界最小のスーパーカーたるAZ−1は、その優位性の確保にもっともっと悩まなければならない。




 ところがである、結論から言うと悩む必要など全くなかったのである。というのはS2000が全然注目されなかったためである。理由はよくわからないが、報道関係で騒がれているのとは対照的に、会場に集まった車に対する感度の高いギャラリーにさえ受け入れられていなかった。これが「報道と事実の温度差」と呼ばれる状態なのか? ちなみにホンダ3兄弟の中で最も注目を集めていたのがNSX、次にS800、最後にS2000となっていた。
 このような結果を受け、我々は高らかに宣言したい。「AZ−1の優位性は微動だにしなかった」と。というわけで、デルソルの諸君も安心してくれたまえ。はっはっはっ。