自動車のスタイリングはどこの国を想定して作られるのかを考えさせられる一枚

 また日本車である。しかも日米自動車貿易摩擦華やかりしころの車だ。こう日本車がアメリカで愛されている現状を見せつけられると、あの貿易摩擦はなんだったのかと言いたくなる。



 ところで下の写真、どこかで見たことがあるような・・・



 そう、前頁でみたRX-7の写真と同じ構図ではないか。車が海に向かっており、ページの上半部が空というところまで同じ。



 ここで質問。同じ日本車を同じ構図で日本及びアメリカで撮影した場合、どちらが美しく見えるでしょうか。絵心のない私からすると、黄色いZの写真の方が美しいと感じる。椰子の木がある点も美しく見えるポイントではあるが、青い空が美しい。撮影当日の気象条件もあるが、日本で撮影すると車って映えないのかなあ。日本で作る自動車のスタイリングはどこの国を想定して作られるのかを考えさせられる写真だと感じた。


 アメリカの自動車雑誌を見ていると、似たような構図で撮影された写真が非常に多いことに気がつく。上記の写真のようなパターンや、壁を背景にしたものが多い。定型的すぎて、たくさん見ていると気が滅入ってくる。特に特定車種のスペック紹介の記事では似たような構図で撮影される傾向が強い。




 話をZに戻そう。実はこのZ、エンジンがRB25DETに換装されている。この換装については、前回紹介した東京オートサロンの記事にもあった。オートサロンの記事がトレンド発信となり、アメリカでのモディファイの参考にされているのだろうと思いたい。