東京オートサロン

 表紙にアレなお姉ちゃんが写っている「iMPORT Tuner」という雑誌。輸入車(アメ車以外)の雑誌なのはタイトルからして明らかだ。



 この雑誌の定義する輸入車とは何か。ほとんど日本車である。



 一般的な記事もあるが・・・



 やはりありました、東京オートサロンの記事。輸入車の最新トレンドはオートサロンで決まり!?



 雑誌の性格上、チューニング系の車が多い。日本に住んでいるからこそわからないのだが、オートサロンってそんなにすごいのか??



 オートサロンの記事も含めて気になった点が1つある。この雑誌に限らず世界各国で売られている自動車雑誌でもそうなのだが、痛車の取り扱いが非常に少ない。興味が無いのか、そのカラーリングが理解できないのか、理由はよくわからない。



 各国の自動車雑誌を見てきて、私は痛車に対する認識を変えざるを得なくなった。以下はほとんど冗談にしか見えず「アホか」と一蹴されそうなことなのだが、昨今の社会情勢を鑑みた結果、結構マジで思い始めたことである。

日本の輸出基幹産業である自動車と、日本の3大文明であるマンガ・アニメ・ゲームが融合した痛車が今後のトレンドになれば、日本のみが生み出せる全く新規な超高付加価値商品ができるのではないか?

 2011年3月に発生した東日本大震災の影響でサプライチェーンが止まってしまた結果、自動車の製造ができなくなった。その結果、日本の貿易収支は一時的に赤字に陥った。自動車産業が特に輸出に関する基幹産業であることを、今更ながら思い知らされた。
 おまけに円高で輸出は苦しいし、現在どの産業も力を入れており優位性を保っている環境対応商品も、どのみち他国に追い上げられる。
 ところが、痛車は違う。製品に絵を描いたら商品としての付加価値が上がる。絵の作者には著作権料も入り、描かれる媒体は今までは媒体と見なされなかった物体であり新境地が開ける。確か自衛隊のPKOで、給水車のタンクにキャプテン翼の絵を描いたら(当然作者了承済み)、現地の人たちに相当人気だったということをニュースで見たことがある。車に絵を描けば痛車、装甲車に絵を描けば痛PKO、自動車以外の輸出基幹産業として成長が見込まれるインフラ整備事業では、建物に絵を描けば痛インフラ整備事業になりそうな・・・最新のトレンドを作り出すものは、最初は常に孤独である。東京オートサロンをはじめとする各国における痛車の無視のされ方は、新たなトレンドを生み出す際の初期の孤独感によく似ているように感じるのであった。
 でもこのアイディアって、すぐキャッチアップされるか、偽物が出回るよね。やっぱりだめか(爆死)。


 こういう一般的なチューニングもあった。しかし、なぜ旧型プレマシー??



 前回もそうだったように、私の雑誌の選び方が偏向しているのか、それとも日本車を取り上げた雑誌がたまたま集中していたのか、日本車メインの雑誌が非常に多いのである。特にチューニング系は圧倒的といっていい。
 次頁でも日本車を紹介している雑誌をみていく。