スタート

 スタートの時が近づいてきた。仮装したスタート要員とドライバー&車両のみになるコース上。



 スタート要員が自分のチームの車に向かって走り出した。手に持つステッカーを車に貼ったら、車は走り出すことができる。



 下の写真を見る限りでは整然とスタートしているように見えるが、実際は団子状態になってしまって各車がつかえて前に出れない。特に写真右側の車線はもうごちゃごちゃである。



 最初の1ラップ目はペースカーが入り各車追い抜き禁止。ペースカーがピットロードに入るとイエローフラッグがしまわれ、競技スタートとなる。



 過去の経験に基づく燃費、それにともなう予測ラップタイム、給油タイミング、ドライバー交代タイミングなどを考慮して事前に作成したエクセルのワークシートに従って順調に、悪く言えば単調にラップを重ねる55号及び57号車。燃料制限に余裕のある55号車は飛ばし気味で、57号車は昼間はタイヤを温存し夜にタイムを上げる作戦で、55号車よりもタイムを抑えて走行した。



 夜間走行に入る前は、どの車もほぼ順調に推移。一部の車はダメージを受けていた。



 淡々と進行する中で沈んでいく夕日。荷下ろしをしていた前日はスコールがあったのだが、今回もスコールはなかった(ちょっとだけ雨が降ったが)。スコールがあれば、淡々とした展開が変わっていたかもしれない。



 次頁からは24時間耐久の花形、夜間走行の様子をお伝えする。