ホイール

 木製のスポークに、金属製のリムがネジ止めされているホイール。



 スポークの中心部分など、鉄で作るより大変そうな仕上げっぷりだ。馬車の車輪の製造技術が流用できるために木製にしたのか、はたまた軽量化のために木を使ったのかは不明。



 タイヤはファイアストン製。



 なんかよくわからないタイヤサイズ。径が30インチあるのだろうか。確かにそれくらいの大きさであった。



 タイヤには割れがあった。このタイヤは恐らく展示用で、公道走行時はホイールごと別のものに変更されるものと思われる。



 以上、公道走行可能な100年前の車を見てきた。この車の存在は、我々に大きな勇気と希望を与えてくれるものだ。車って、日本の公道を走れる状態で、100年生き続けることができるのだ。
 が、T型フォードの累計生産台数は約1500万台。それが100年経過したら数えるほどしかいなくなったわけだ。AZ−1は、元々の生産台数は少ないが最終的に生き残った数が多い車になってほしいし、そのためには旧車が残した教訓を生かす必要がある(←散々述べているので省略)。

 次回は、ミリのナットにインチのネジを無理矢理押し込んだような車、新しいミニを紹介する。